Make you happy

大切なことは君がいること

愛すべき”23階の笑い”

 

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23階の笑いに行ってきた。

理由はふぉ~ゆ~を生で見たいっていうシンプルな理由。

ジャニヲタをしてると舞台に行く機会が少なくともあると思う。

もちろんJr担は多いと思うけど、デビュー担でも一度はいったことがあると思う。

私の初めての舞台観劇は横山裕主演のブルームーンだった。

もちろん面白かったし素敵な舞台だった。

でも正直もう一度このお話が見たい!と思えるものではなかった。

正直どの舞台も私の感想はそうだった。

役を演じてる○○君を見に行く。

だからたとえ何度も足を運んだとしてもそれはお芝居が面白いからじゃなくて

演じてる○○君をみたいと思うからだった。

 

だから今回も正直お話にはあまり期待していなくて、なんなら一般でとれた席がなかなか前列だったからふぉ~ゆ~との距離感に胸を躍らせいた。

どんなお話かもいまいちわかってなくてあらすじをサラッと読んだ程度だった。

ニールサイモンね、OK。 ニールサイモン誰?

ってくらいの軽さ。

 

会場につくとまずセットがかわいい。お話の舞台は1953年のアメリカ。

かかってる音楽も50年代の音楽でおしゃれ。

劇中の音楽とか血眼になって探したので

お前の感想どうでもいいわ

って人は

mtrntrmilk25.hatenablog.jp

こちらをどうぞ。

舞台には小さなテレビみたいなのがあって白黒映画がアニメがかかっていた。

壁には大きな松崎くんのポスターが貼ってあって「ザキさんはコメディアンの役なのか」とバカの私でも気づいた。

 

ここからはがっつり感想というなのネタバレとなる。もはや感想でもなくあらすじな気もする。

明日で千秋楽を迎えるからもう隠して書くほどの技量もないしそのまま書いていく。

もしネタバレなんかいやだという方がいたら回れ右でお願いいたします。

 

辰巳くん演じるルーカスがストーリーテラーてきな役回り

最初はルーカスというより辰巳くん客席に好きなバラエティ番組を聞いたりしてくれる

その日によって返しを変えてたからすごい。

時代背景とかも話してくれたからすごいわかりやすかった。バカに優しい舞台

 

ルーカスはもともとこの23階の作家のだれかがやめたピンチヒッターで一幕ではお試し期間の作家さん。だから専用のマグはなくて紙コップに珈琲をいれて熱がったり。かわいいMAX PRINCES' SHOWが大好きな新人作家。面白いことが大好きなのにシャイ。

ルーカスが自己紹介的なことをしてると突然バダバタドタドタと現れるミルト。

マントにベレー帽と、変なヒーローごっこでもしてる頭のおかしいヤツなのかと思った。このあとのシーンで彼がベレーをかぶることもマントを羽織ることもない。でも真っ白のスーツに真っ白のパナマ帽をかぶったりスーツを裏返しに着たり、つんつるてんのダークスーツをきたり一番個性的な服装ではあると思う。そしてなぜか一幕はパンツのファスナー開きがち、それをいじられがち。しっかりしてくれ越岡さん。不思議ファスナーとか言ってる場合じゃない。

ルーカスとしゃべっているときのミルトはあまり攻撃的なことを言わない。自分を卑下したりの方が目立った印象だった。自分の笑いを安いと言ったりする。この部屋のほかの連中がティファニーの作家なら自分は雑貨屋の作家だという。

そんな話をしてたらヴァルがやってくる。

いきなり訛ってる。ずっと訛ってる。でも田舎もんという感じはしない。服はおしゃれかばんもおしゃれ舞台なんかも見に行く。どこだっけ?グレープシアター?\チェリーシアター/この辺からは笑いのテンポがはやすぎて正直あんまりわからない。回るブランコ*1ってだれよ。他にも移住してきたとかなんとかって話をしてるんだけどまったくわからない。ミルトがすぐヴァルに食いついてふたりで言い合ってるくらいしか覚えてない。さっきまで自分を卑下してたやつとは思えない。このすけかましがっ!すけこましだよ!!*2

そして次にブライアンが出社する。いい人でいい作家なんだけど最低のヘビースモーカーらしい。ちなみにここで客席に語り掛けてるルーカスは最高にかわいい。そして植毛中。ブライアンはハリウッドに憧れているのかな?いつも大きな会社に台本が売れたというから、今はもうだれも信じずにばかにする。ルーカスをのぞいて。

そして次に出社するのがケニー。印象としては一番まとも。人種差別のジョークを言うわけでもないし。たんたんと話すボケが面白くて笑いの感覚としては私は一番ケニーが好きだった。マックスは作家みんなのことが大好きなんだろうけどケニーは特に信頼してるというか頼りにしてる感じ。後半のレポとかをみてるとどうやらミルトのことは嫌いらしい。あたりが強い。このすけかまし!だからすけこまし!!

もうこの時点で笑いの頭脳集団のうち5人もいるからテンポがいいとかいうレベルじゃない。話について行くのが精いっぱい。ボケに対してツッコむひとがいなくてボケにボケ重ねたりされるから、意味が解らないとそれがボケなのかもわからない。あとはミルトの言ってた割礼からの流れもわからなくて知らべてみた。

割礼(かつれい)とは、男子の性器の包皮の一部を切除する風習。

要するに割礼もしてないブライアンは小便がへたくそなんだよ。ハハ。みたいなこと?ミルトは割礼済みなんだね...。

そして6人目のキャロルがやってくる。この作家部屋の紅一点。かなり男勝り。旦那さんがいて妊活中。\それは亭主の頑張り次第だろ/亭主が頑張ったかはさておき二幕では妊婦さんになってる。なかなかお腹が大きくなっても作家部屋にくるあたりキャロルも仕事が大好きで誇りを持ってるんだろうなぁ。キャロルは出社するなりみんなにニュースを聞いたか聞く。朝からドアtoドアでここまで何分でついただの、台本が売れただのやってる彼らはもちろん知らない。\俺たちは忙しい/ここで話してることは最後まででてくるから大切な事なんだろうけど、辰巳ルーカスの説明をもってしてもよくわからなかったのでウィキペディア先生で調べてみた。

ジョセフ・レイモンド“ジョー”・マッカーシー英語: Joseph Raymond "Joe" McCarthy, 1908年11月15日 - 1957年5月2日)は、アメリカ合衆国政治家ウィスコンシン州選出の共和党上院議員(任期:1947年 - 1957年)。

マッカーシーとそのスタッフは、「マッカーシズム」と呼ばれたアメリカ合衆国政府と娯楽産業における共産党員と共産党員と疑われた者への攻撃的非難行動で知られる

ジョージ・キャトレット・マーシャル・ジュニア英語: George Catlett Marshall, Jr.1880年12月31日 - 1959年10月16日)は、アメリカ合衆国陸軍軍人政治家。最終階級は元帥第二次世界大戦中の陸軍参謀総長としてアメリカを勝利に導き、戦後はマーシャル・プランによってヨーロッパ復興を指導した。ウェストポイント以外の出身者として異例の出世をしている。

1947年、国務長官に就任。同年6月5日にハーバード大学の卒業式で講演し、後に「マーシャル・プラン」として知られるようになるヨーロッパ復興計画の概略を発表した。またアジア方面では、特に対中政策で国共内戦に深く関与することになる。外交問題評議会太平洋問題調査会に所属していた彼は、内戦中に中国国民党に有利であった筈の戦況を覆すべくアメリカ議会が決定した国民党への支援を遅延させるなど、中国共産党を利するような行動を取り続けた。 これは、後に「国務省内部に共産主義者が巣喰っている」という共和党のジョセフ・マッカーシーら反共強硬派の根拠となり、マッカーシズム赤狩り)にまで発展することになる。

そもそも共産主義者ってなんだ

 

共産主義(きょうさんしゅぎ、: Communism: Коммунизм)とは、政治経済分野での思想理論運動、体制のひとつ、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざす[1][2][3][4][5]。その理念、共有化の範囲や形態、あるいは共産主義社会実現のための方法論などには古くから多数の議論があり、このため「共産主義」の定義は多数存在している

 

なんとなくわかったけどいまいちピンと来ない。

マッカーシーがマーシャルのことをやーやーいったと。

それをマックスが聞いたら大変だと慌てる作家たち。ここでマックスが来ると連絡がはいる。ヴァルだけテンパる。上手から下手へめいいっぱい移動する。かわいい。真剣に話してるヴァルとこんな時でもボケを言い続けるブライアン、サラッとぼけをかぶせるルーカス。

そしてマックス登場。毛皮のコートに葉巻。ザ・スター。でもそれ脱いでクリーニングにだすから下着姿に毛皮のコート。ザキさんハマリ役じゃん!そんなに松崎くんに詳しくないのに率直な感想がそれだった。マックスがこれまた早口だからまだまだよくなるテンポ。もはや私はこの辺からはミルトしか見てません。ミルトはキャロルにちょっかいかけてばっかり。すけこましめ...。昨日の夜中にヴァルとケニーに電話したマックス。でも本人はなにも覚えていないという。だからミックス!酒と薬はマックスしちゃいけないんだ!!聞いてるのか?ミックス!あれ...。そしてここでマックスはこの番組の置かれてる状況を話す。一時間半あった番組を一時間に縮小しろというものだった。会社は視聴者へくそをお届けしろと。どうやら彼らの番組は時事ネタなどを扱う高度な笑いで、でも会社が求めてるのはそういう笑いじゃなくて...。なんて話してるとキャロルがうっかり口を滑らせる。マッカーシーとマーシャルのあれを。マックス激怒。壁に穴をあけちゃう。困った子だよほんとに。とりあえずティファニーに連絡して!額縁つけて!まあなんやかんやで会社から電話がかかってきてマックスは自分の部屋で電話をとると部屋を出て行く。

ここでやっと本日の病気をかかえたアイラの登場。6人VS1人の笑っちゃだめよ対決。最初はそこまでアドリブも多くなかったみたいだけど後半になるにつれてもうなだぎ武さんワールド。とくにミルトとヴァルがやられてるイメージだった。笑っちゃう越岡さんとゼンマイ仕掛けの福田さん。*3大喜利したりみてて楽しいところ。でもアイラが靴2足とベレー帽3つを窓から投げちゃったからおしまい。いつも遅刻してまじめにやらないアイラにヴァルが

「今週から君の名前をクレジットから外すようにマックスに頼んでいる、一つネタが浮かんだら一文字三つしかネタが浮かばなければ”アイラ”の三文字しかのらないぞ。」と

「OK わかった。じゃあ俺が台本を全部書いたらどうする?」

他の奴らはアイラに書けるわけがないとバカにする。ここじゃうるさいからと部屋を出ていくアイラ。電話中だったマックスは作家部屋に戻ってくる。作家たちはどうなったか聞いてみるんだけどマックスは大丈夫、の一点張り。「番組は1時間に縮小されるし台本もこれからは先に読まれる俺たちも監視されるだけど大丈夫だ」と言い張る。もちろん大丈夫なんかじゃない。マックスはこの番組が大好きだし、作家のみんなのことも大好き。だから心配させたくなかったのかなぁ。そんな空気の中アイラさん。「俺が台本を書くなんて無理だ。ハハ。」

でも部屋の空気の重さに気付く。

「大丈夫!!!!!」

そして一幕終わり。

 

この時点でもう一回見に来たい。それが感想だった。実際このあともサザンシアターに足を運んだしね。

一回見ただけじゃ正直、話を理解してボケにも気づいてボケも理解するのは難しいと思った。でもあのテンポ感があるから話が少し難しくても面白いってところまで感想が追いつくんだろうなと思った。

 

二幕は同じく辰巳ルーカスの語りから始まる。番組の縮小を告げられてから7か月後のお話。

ルーカス君は晴れてこの番組の作家になれたんだと、黄色のマグを見せつけくる。なんだお前可愛いな。一幕でどたばた出社していたミルトは車を買ったのかなキーをくるくるしながら真っ白なスーツと真っ白なパナマ帽姿でやってくる。ルーカスとミルトはため口になってるし七か月である程度仲良くなったんだろうな。そんなミルトはオニオンロールを失う。番組の予算が削られているから。これで今週彼が失ったものは二つ目。もう一つは妻。どうやら離婚したらしい。このすけこまし。ヴァルはミルトを見るとマックスが白いスーツを嫌いなこと知らないのか?と。慌てふためくミルト。衣装部に電話を繋いでダークスーツを届けてくれとお願いするんだけど、そんなときでもちゃらい。はなしかたがすけこまし。キャロルは妊婦になっていてかなり大きなおなかで出社してくる。もちろんアイラは遅刻。ケニーは大事な話があると話し始める。番組縮小の次は番組が予算オーバーしてるからこの作家部屋からもひとりクビになるという。縮小のつぎは予算オーバーによるクビ。なかなかヘビーな話だよね??マックスは作家のみんなが大事だからどうにかみんながやめないで済む方法を考えるんだけど状況は厳しそう。とりあえず今週の台本をってことになるんだけど、元の話が分かってないからまったく笑えなかった。元ネタはシェイクスピアなのかな?このあとすこしごたごたするんだけど。結局作家はみんなマックスが大好きでマックスも作家のみんなが大好きなんだな。っていう。僕たちのエンターテイメント。

 

そしてクリスマス。

あのあとマックスは一人をクビにする必要はなくなった。それはブライアンがハリウッドに行ってしまったから。マックスは番組の為に何度も会社と話あいの場所を設けてくれたけど会社からの返事は難しいものばかり。

23階の笑い最終話です。

ってルーカスは部屋から出て行く。

すけこましミルトが登場すると秘書のヘレンを呼びつけてまぁ口説きまくる。

俺が浮気なんかに興味がないっていったらどうする?とかまぁ口説きまくる。

ヴァルがきて、ハリウッドに行ったはずのブライアンも顔を出す。取り戻した髪の毛と一緒に。マックスが作家をこの部屋に集めたらしい。ケニー、キャロル、アイラもみんな集まると便座をかぶったマックスの登場。自分でみんなを呼んでおきながらどうしてそんなに酔うんだマックス。

そう、MAX PRINCES' SHOWは終わるんだ。もうみんなで集まることはない。一緒に台本を書くことも。くだらない賭けをすることも。靴を窓から投げることも。机に火をつけることも。

それをみんなうすうす気づいていたしみんなが気づいてることもマックスは気づいていた。だからこそなんて言ったらいいかわからなかったんだろうね。当分の間ばらばらになろうと。他の作家がそうだね...。ってなる中マックスはなんていったらいいかわからなかったけどさよならはしたくなかった。さよならは無しだという。ここであのシャイだったルーカスが

「僕はまだこんにちはを言ったばかりだからさよならはしたくありません」

この時点でマックス泣いてるしヴァルもうるうるしてるしこっちまで泣けてくる。さっきまであんなに笑ってたのに。マックスは今日は自由を手に入れたお祝いだとまた部屋をでていっちゃう。

「一番最初に気の利いたことをいったやつに100ドルやる。」

「その言葉が一番気が利いてる。」

作家たちも終わるかもしれないってわかってたし、きっとまたこのメンバーでできないこともわかってて、それでもこの部屋ではみんな笑いのことだけ考えてて湿っぽいのはなしだ。って感じで部屋をあとにする。

ジュリアスシーザーには馴染みがなくてアイラブルーシーのが気軽に笑える。

難しいな。ここのみんながばらばらなんて寂しいな。

「おい、ルーカス早くこっちにこいよ。マックスがサックスふきながらシャンパンラッパ飲みしてるぞ」

「「 ちゃんちゃん 」」

 

こんなに面白いお話なのになんだかさみしくて切なくて。

舞台好きな人が言うカンパニーが好きってなんやねん。と思ってた私としては衝撃的な作品でした。舞台が終わらないでほしかったし、もちろん千秋楽も来ないでほしい。

もう一度、というか定期的にみたくなるそんお話でした。

再演されたらいいなぁ。そうしたら今度はもっとお勉強してから見に行きます。

 

ああ~23階の笑い最高だな!!ちゃんちゃん!

*1:マーロンブランド

*2:『すけ』と『こまし』という俗語からなる合成語。『すけ』は女を意味し『こまし』はたらしこむ口説く

*3:ヴァルのセリフのところで口をふさがれるもそのまま話つづけるヴァルをみてアイラ「こいつはゼンマイ仕掛けなのか?」